グラブルをやりこんでみて感じた虚無感について

 グランブルーファンタジーは装備ゲーであり、どんなに豪華なキャラクターを持っていても装備がしょぼかったらEX程度のボスですらソロで討伐することができない。その装備を入手したり鍛えたりするためにはとにかく地道なやりこみと、ドロップ運が必要になってくる。運が良ければよいほどコストは減る、時間と金両方において。かつてやっていたモバマスは本当に札束で殴りあうだけのゲームだったが、グラブルはどちらかというとグルメ的な道楽に近いような印象がある。だがモバマスと同様に飯テロ写メを貼るような感覚で日々ドヤりガチャSS、レアドロSSが飛び交い、ほとんどの場合人々がゲームのボスの強さ云々ではなく運に一喜一憂している姿を目にすることになる。

 

 このゲームは最適行動をとろうとすると必ず時間の浪費とスタミナ制に悩まされることになり、また対人ゲーではないので別段最強・最高装備を手にしたからといって、また更なる強武器を手に入れて強化していくだけだ。一日中カジノに貼りついてビンゴを回し続け、2窓で通常プレイも進行している・・・映画やアニメ、ドラマなんかを消化しながらもビンゴをやり続けている人もいる。日々の共闘デイリーがあり、カジノアイテム供給があり、ショップ交換があり、一日三回のボス挑戦制限がある。このゲームはとにかく遊びやすいように作られているが、その全てをこなすことがノルマのように感じてしまうゲーマーには苦痛となるだろう。また、そこらへんを割り切ったつもりでプレイしていても、フレンドに単純な時間の暴力や運でドヤられることにもやもやとした思いをすることがある。

 

 団イベもあるし、確かに身内グループでプレイするのはアリだが、身内の装備・キャラ自慢の応酬を毎日毎日目にしていると嫌になってくるのもまた、確かな事実ではある。

 

ただ、武器の強化による数字の伸び具合というものはシンプルながら成長を実感できる要素であり、上記のようなことが脳裏に浮かびつつもポジティブな心境になるのは確かだし、魅力的なキャラクターや、定期開催されるシナリオイベントも楽しみになっている。それに自分自身もレアなキャラクターを引いた画像をグループチャットに張り付けて自慢してしまうことがあるということもここに書いておきたい。