アナザーエデン プレイ途中感想(今19章)

特定の複数の時間軸を主人公が行き来するタイムトラベルもの。チュートリアルの時点からメインストーリー上かなり重要と思われる要素がモブNPCの会話にさりげなく組み入れられており、ストーリー上の描写はあえて必要最低限にしてテンポを重視しているように見受けられる。

 

ゲームを進めるうちに主人公アルド君の心理がよくわからなくなってきた。

 

妹がさらわれる→追いかけてボコられて気が付いたら未来→とりあえず未来の人に手を貸してたらその時空が崩壊してしまう→古代へ→なんやかんやで崩壊した時空を修復させる

 

軽く書き出すだけで相当な出来事を経験しているが、旅のきっかけがさらわれた妹の救出だったはずが、途中から世界の命運>>>妹くらいの感覚になっている(途中で「フィーネのこと"も"気になるし」というセリフがあった)。これは自分が交流した世界が滅亡するという強烈な体験によって優先順位が生まれてしまったということなんだろうか。

 

それにしてもフィーネは魔獣にナニカサレテ意識が無い状態のままどっか消えてるんだから、もうちょっと気にかけてもおかしくないと思うが...大事な存在と世界が両方とも危機にさらされ、どちらから手をつけていいかわからなくなり葛藤するというようなシーンも特になく、「世界ヤバいんで世界優先します」というスタンスを自然ととっているアルド君はもしかしたら大物なのかもしれない。

 

ストーリー上の仲間キャラとの結びつきも割とナゾというか、成り行きでどうしてここまで感がすごい。たまたま出会っただけなのにずっとついてきて支えてくれるリィカ(まあアンドロイドだし)、たまたま出会っただけなのにずっとついてきてくれて戦いの助けになってくれるサイラス(武士の心をお持ちだし)。彼らが発言するたびにいったいこいつらは今どういう心境でここに立っているのだろうとか思ってしまうのは多分俺の心がけがれているだけなんだろう。世界が危ないから協力しなければならないという、ただそれだけの目的なんだと思うことにした。

 

 

※製作者はストーリーにフォーカスさせるため古風なRPGスタイルを選択したが、それが現代の基本プレイ無料RPGのキャラクターが重視されがちという性質といまいち噛み合っていないのかもしれない